おしらせ
2010年度の講義は、期末試験ともども、すべて終了しました。
講義内容・予定
社会では環境問題がクローズアップされているが，そもそも，46億年かけて作られた固体地球のシステムや歴史を理解した上でなければ環境問題は語れない．
そこで本講義では，地球の構造・メカニズムと，それらが長く壮大な地球の歴史の中でどのように形作られたのかについて学ぶ．また地震・火山噴火などの諸地学現象について最新の研究成果や最近発生した事例を基に解説する．これらを踏まえ，社会が地球環境や災害とどのように向き合っていくべきか，考える力を身につけることを目標とする．
このページに記載の内容について、正式な情報は、大学の公式の掲示と、講義中のアナウンスを確認してください。相違がある場合は、掲示および講義中のアナウンスの情報を正式とします。
【前期】
（本講義は「通年」ですから、年間通して受講・試験の受験をする必要があります）
①はじめに
この講義について 受講上の注意．
②地図と立体表現
地形図の見方と，さまざまな地形の立体表現 PCやGPSを用いた地図の活用．
③身近な地形・地質
身近な地域の地形・地質とその歴史を知る．川原だった成城学園前の町．
④岩石と鉱物
熱・水・圧力に耐えた石ころの人生．石に含まれる鉱物について．宮沢賢治の描いた鉱物．宝石の価値．
⑤地球のしくみと変動（1）
地球の形と内部構造 ．
⑥地球のしくみと変動（2）
地面は動いている～プレートテクトニクスと大陸の移動．
⑦地球のしくみと変動（3）
プレートテクトニクスの原動力．地球深部をも考慮した新しい考え方．小説・映画「日本沈没」のように日本は沈没するか？
⑧火山（1）
マグマの上昇・多様化，そして噴火へ．マグマとビール．
⑨火山（2）
火山噴火のタイプと火山地形～ふだん静かな奴は起こると怖い．
⑩火山（3）
さまざまな火山噴出物．
⑪火山（4）
日本の代表的な火山の紹介．火山としての富士山～富士山は美しいか？
⑫火山（5）
近年の火山災害と社会の対応．雲仙岳平成噴火災害に見る，災害報道の使命と現場．
⑬講義内テスト （講義中）
【後期】
（本講義は「通年」ですから、年間通して受講・試験の受験をする必要があります）
①地震（1）
後期ガイダンス．地震発生の仕組み．意外と知らない震度とマグニチュード．
②地震（2）
地震波．応援しよう！緊急地震速報．津波の恐ろしさを知る．
③地震（3）
地震断層のタイプ．活断層とは何か．活断層と危険度評価．立川断層．
④地震（4）
日本の地震～災害繰り返し発生する日本沿岸の地震．関東地方を襲った主な地震．
⑤地震（5）
地震と土砂災害 ～斜面崩壊の基礎知識．地震による崩壊．殿様と絵師が見た1847年善光寺地震．
⑥南関東の地震・火山とテクトニクス
風が吹けば桶屋が儲かる？～伊豆・箱根・富士におけるテクトニクスと地震・火山噴火との関連性．
⑦大気と水の科学（1）
気象の基礎知識．天気予報を見る眼．
⑧大気と水の科学（2）
気象の基礎知識②．意外と身近な東京の湧水，しかし…
⑨地球の歴史と生物の進化（1）
太陽系の成立と地球の誕生．月はどこからやってきた？
⑩地球の歴史と生物の進化（2）
壮大な地球の進化と生物の誕生ドラマ．
⑪地球の歴史と生物の進化（3）
地球環境の変遷とともに歩んできた生物の進化．人類の誕生．人間は「地球」を破壊しているか．
⑫エネルギーと資源
地球からの恵みとその有効利用．原子力発電は救世主か悪者か．負の遺産「高レベル放射性廃棄物」と地層処分．
⑬社会における地球科学の役割
自然災害と防災．地学教育と啓発活動～キッチン火山学への期待．真に「地球のため」のエコなのか？
後期試験（試験期間中）
レジメダウンロードは削除しました。
今後も、連絡をいただければPDFファイルを差し上げることができます。
評価方法
出席はとらない．前期末は最後の講義中にテストを行い，後期末は通常の試験を行う．この2回の試験の得点により評価を行う．また前期・後期各1回程度，任意提出のレポート課題を出題し，その得点は試験の得点に加算する．レポートの時期やテーマなど詳細は，講義中に指示する．
受講上の注意
・出席はとらない．講義を聴く意欲のある者のみ出席して欲しい．
・私語，携帯等の着信音・電子音など，他人に迷惑をかける行為は厳禁．目立つ場合は退室を命じる．
・必要に応じて，講義内容を理解するのに役立つ資料をレジメとして配布することはあるが，スライド画面（Power
Point）をそのまま印刷したものの配布は行わない．必要なことは各自でノートをとること．
・質問は大歓迎．講義の前後を中心に，気軽に声をかけてください．
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