噴火は2009(平成21)年2月2日の午前1時51分頃.翌朝,東京都内の立川市・府中市や,神奈川県川崎市などで降灰していることが報道された.
そこで,2日午後に首都大周辺を車で周り,降灰状況の観察と定面積による火山灰採取を実施した.
廃車の屋根上. |
ガラス面に吹き寄せられた火山灰. |
野球場前に置かれたテーブルの上. |
レンガの上に積もった火山灰.道路から遠くないが,交通の風力で動かされた形跡はなし.
タイルの上の火山灰.
半透明の灰色は火山ガラス(本質か類質かは不明).その他,細粒の両輝石が目立つ.
1マスは0.1mm.
都内の降灰軸は,立川〜府中を通る南東向きの直線で,このラインからわずかに逸れる南大沢や国分寺,町田での降灰は少なかった.一方で神奈川県川崎市や千葉県君津市で降灰が確認されたのも,この軸の延長にあることによる.
なお正確な採取位置や単位面積あたりの重量などのデータは,産総研の研究者の方に提供しました.したがってここでは具体的なデータは示しません.いずれ産総研から,このデータを含めた成果が発表されるでしょう.